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〜Dragon Pursurs〜
竜追い達の唄

地底国ロード・ゴウロ
サイーディア山脈の地下にある広大な洞窟に建設された国家。
ドワーフ族たちの故郷であり、唯一の大国家である。
酒・金属・力こぶの三つの言葉のみで表現できる国といわれる。

:地底国 万屋“黒美髯”:
 地底国でもっとも大きな――というか、国民全体の性質として根っからの職人気質で、何かの兼業という店が極端に少ない(取り扱うものは酒のみ、武器のみ、雑貨のみ…)国では唯一の万屋である。

 ドワーフの酒樽亭のすぐ傍に店を構えており、やはりドワーフが経営している。ボルゴという名の店主は、その道五十年の熟練商人だ。
 若い頃から大陸中を行商し見識を積んでいるため、頑固一徹のドワーフ種族にしては珍しく柔軟で広がりのある発想をする人物である。
 ただし、どことなく軽い性格である。
投稿(件名…地底国 万屋“黒美髯”)
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シド

ボルゴ<

「そうじゃの・・・いまは特に思い付かんの・・・
 まずは鉱石などに詳しくなってギルド創設者らしくならんとな」
 礼をいい、酒場に向かう。



 
ボルゴ

シド<

「なるほどなぁ…。
 なかなか踏破しがいのある道じゃないかね」
 髭をしごきながら満足げに笑う。
「“よい鉄は鍛えよ”。わしに何か手伝える事があったらなんでも聞いてくれ」



 
シド

ボルゴ<

「一つ目の星と言っておこう・・・わしの本当の星は鍛冶師ギルドを作ることじゃ、わしは思ったのじゃよ・・・この、強い武器を作れば重くなる、軽くすれば弱くなる、軽くて強い武器を作れないジレンマを感じているのはきっとわし一人だけではないと・・・技術や鉱石そう言った物を相互で提供していきそのジレンマをなくしたいのじゃ」
 年甲斐もなく熱く語る。



 
ボルゴ

シド<

「ほ? 新しい鉱石かね。
 いや、わからんなぁ。まあ、毎日生まれているといえなくもないがね」
 鍛冶師が精魂込めて打つたび、鉄はその輝きを―鍛冶師の魂に応じて―増すといわれる。であるから、日々、金属は進化して新しく生まれている、という意味で、ボルゴは言った。
「それが友よ、あんたの向かい星かね?」
 旅人が方向を定める時に使用する、北に浮かぶ綺羅星の名前をあげて問う。ドワーフが時に、誰かにその生きがいを聞くときに使う言葉だ。



 
シド

ボルゴ<

「なんと、そうであったか・・・失敬失敬」
 苦笑しながら下取りを取り消して名工の槌を買う。
 ついでにここで見つかった新しい鉱石などの情報を聞いてみる。



 
ボルゴ

 シドはこの店を訪れ、“鍛冶道具”を下取りに出して、“名工の鎚”を購入しようと試みた。すると、ボルゴは、

シド<

「うむ? いいのか、同胞。
 わしは鍛冶を専門にするわけではないから良くは知らんが、確か、そのふたつは一緒に使用したほうが効率があがるんじゃなかったかね。
 それほどまでに金がないのなら、金の貸し出しもしておるぞ」
 にやりと笑って髭をしごく。