- 忍術 -

忍術の技能所持者は、通常の武術に加えて、「忍術」を習得することが出来る。
虚行動、もしくは実行動のタイミングで、「忍術使用」として、効果を発動させること、
また、通常の武術行動に独自の「忍術行動」を組み合わせて行うことができる。
但し、通常は忍術と組み合わせることの出来る武術行動は、「刀」や「忍具」、「投擲武器」のみである。
(武術技能を「忍術」しか習得していない場合は、「忍術行動」を組み合わせた武術しか習得できない)
それ以外の武術行動を組み合わせる場合は、相当する武術技能を習得している必要がある。
(忍術と鞭絡みを組み合わせるならば、「鞭術」の習得が必要)
その場合、忍術の熟練度レベルと該当する武術技能の熟練度レベルの平均が、その武術のレベルとなる。

キャラクターが忍術を扱う際は、下に記述する「忍法」から3つ選択して習得することになる。
@、A…などと記述されているものは、熟練度レベルが上がるごとに能力が増えていくものであり、
[A]、[B]…などと記述されているものは、それ一つで一つの術と数えるものである。
つまり、瞳術は瞳術全体で習得するのではなく、情眼か惑眼、乱眼などから選んで習得するのである。
(妖術の木偶の術を習得し、虫の術を習得したら、後は一つしか習得できない)


また、忍術を習得しているキャラクター一人につき一つ、オリジナルの忍法を作成できる。
既成の忍法を参考にしてGMと相談の上、作成する。
ただし、忍術は三つまでしか習得できない。つまり、「既存の忍法+オリジナル忍法」の数は3つと限定される。
(ご遠慮なく、ばんばん提案してください〜)

なお、忍者は、自分が操るもの以外の忍法については、基本的にほとんど何も知らない。

忍法の成長
忍法の熟練度レベルは、BPを消費することによって上げることができる。
(なんの武術によって得られたBPかは問いません)
Lv.1→Lv.2…BP5.0
Lv.2→Lv.3…BP10.0

<既存忍法リスト>
 【浮身】
 【分身】
 【神速】
 【毒術】
 【火術】
 【瞳術】
 【妖術】
 【風の操り手】
 【火の繰り手】
 【水の繰り手】
 【土の繰り手】
 【光の繰り手】
 【闇の繰り手】

 浮身…
 @猫の尾の術。体重を自在に操り、跳躍の消費MPがゼロになる。また、跳躍の効果がやや上昇する。(常時)
 A葉の舞の術。自らの体重を一時的に完全になくし、跳躍の距離を大幅に増す。また、跳躍の消費timeを自由に増減できる。(消費5 最低3time・最大1ターン)
 B鳥の翼の術。着地なしで、忍術熟練度回数の跳躍を繰り返し行える。(消費10)

 分身…
 分身が攻撃した際、与えるダメージのみ、実体が同じ行動を取ったときに与えられるはずのダメージの半分になる。
 @鏡面分身の術。武術行動に組み込むと、以降の行動の際に瞬時に現れ、自分と完全に対照の動きで行動を行い、消える。(消費3/20%)
 A影分身の術。影から自分の分身を生み出し、敵を欺く。影は1ヘクス離れた場所で自分と同じ行動をする。また、武術行動に組み込むと、自分の行動を一段遅れで辿って真似ていく。(消費7 もしくは、消費4/25%)
 B夢幻分身の術。自らはその場に留まったまま、影から現れた分身が、指定の武術行動を行う。分身が取る行動の消費MPは半分負担する。(消費3)

 神速…
 @閃き。一瞬の間に、自分の通常移動力*10の距離を移動する。但し、直線的な移動しかできず、それまでに連続移動をしていても、停止される。移動しながらの攻撃が可能。但し、攻撃をした時点で移動は停止される。(消費10 もしくは、消費2/50% 3times)
 A翻る旗。2+忍術熟練度/2の距離にいる対象の背後に瞬時に回り込む。(消費7 もしくは、消費4/25%)
 B神速。武術行動にこの忍術を組み込んだ場合、この行動以降の武術行動の消費timeは全て1になり、既に1だったものは0timeとなり、また、命中値にボーナスを受ける。(消費1/50%)

 毒術…
 @毒蛇の術。接触によってダメージを与える毒液(と、その解毒効果のある液体)を体液として分泌し、自在に扱うことができる。(消費3) また、ほんの少量を舐めただけで毒の効果を見抜くことができる。
 A毒蜘蛛の術。自分が吸収したことのあるあらゆる種類の毒(と、その解毒効果のある液体)を分泌できるようになる。(消費5)
 B毒花の術。毒・解毒液を気体として分泌し、大気中に放出することができるようになる。(消費7)
 #血毒は、血の働きを阻害し血が止まらないようにするもの

 火術…
 製造方法などの知識は絶対に他者に漏らしてはならないと命を賭けて誓ったものだけが学ぶことができる。
 @火薬の製造知識。硝石、硫黄、木炭を使用して火薬を精製することができる。また、銃を製造できるようになる。(常時)
 A火薬の運用知識。目的を果たすためには、どの位置に、どの程度、どのように火薬を仕掛ければいいのかを正しく判断するための知識。(常時)
 B火術。火薬を使用した戦術を習得し、破壊的な火薬の力を完全に自分のものとする。(常時)

 瞳術…
 [A]情眼→魅了眼→反呪眼。それぞれ、視線を合わせた相手の戦意を奪い気力を萎えさせる術。(消費5 もしくは、消費3/15%) 心を奪い相手の意志を我がものとする術。(消費7 もしくは、消費5/15%) 「術」さえも魅了し術者に跳ね返す術。(消費5 もしくは、消費3/25%)
 [B]惑眼→虚眼→呪縛眼。思考力を麻痺させ困惑させる術。(消費3 もしくは、消費2/10%) 意識を凍結させ僅かの時間だけ無防備にする術。(消費5 もしくは、消費3/50%) 意志も肉体も完全に束縛する術。(消費7 もしくは、消費5/50%)
 [C]乱眼→曲眼→水鏡眼。相手の感覚を乱して攻撃対象が無数に存在するように見せかける術。(消費5 もしくは、消費2/10%) 他者の攻撃を反らして別の物に攻撃させる術。(消費8 もしくは、消費5/35%) 攻撃を完全に反らして自らを攻撃させる術。(消費10)
 [D]車輪眼。瞳に映したものを完全に複写する。目で見たあらゆる「技術」を一時的に使用できる。(消費10)(複写した技術は一度使用すると判定によって忘却され、また、一度に複写できる技術の数は五つまで)

 妖術…
 [A]虫の術→鳥の術→獣の術。それぞれ、一種類の虫を召還し操る術。一種類の鳥を召還し操る術。一種類の四足歩行の獣を召還し操る術。(召還の際に消費5 戦闘に参加させる場合は10フェイズに付き消費3)
 [B]招霊の術→憑霊の術→妖霊の術。それぞれ、死者の霊や精霊を召喚する術。(消費5) 召喚した霊を自分に憑依させて力を与える術。(十秒につきHPMP共に消費3) 召喚した霊の力を取り込み一時的に我がものとする術。(始めに消費5+霊のレベル 以降、10フェイズに付き消費5)
 [C]木偶の術→刻印の術→飛躍の術。それぞれ、他者や己に催眠を掛けて、情報を引き出したり忘却している事物を引き寄せる術。(催眠を試みる際に消費5 以降10秒ごとに消費1) 催眠状態のものに命令を刷り込み、記憶をすり替えたり無意識のままに実行させる術。(木偶の術と同じ。ただし、命令一つに付き消費5。また、すり替える記憶の大きさに応じて増加) 精神と肉体の双方に催眠を掛けて爆発的な能力を引き出す術。(催眠を掛けられた側が、5フェイズに付き消費3。倒れるまで催眠を解かれなければ、催眠の長さに応じて衰弱し、最低でも一日中は寝たきりになる)

 風の操り手…
 @鎌鼬の術。大気に高い気圧差を発生させ、鎌鼬を作り出す。ただし、自分の風下にしか発生させられない。(消費5 もしくは、消費2 3times)
 A風車の術。風を自在に吹かせることができる。(消費5)
 B風神の術。烈風を操り、嵐を招き、嵐を抑えることができる。(消費10)

 火の繰り手…
 @蛍火の術。無数の細かな火を呼び出し、自在に操る。(消費5 もしくは、消費2 3times)
 A狐火の術。手の平大の炎を呼び出し、自在に操る。武器に纏わせ、また、身に纏うこともできる。(消費7 もしくは、消費3/25% 5times) 術者は自分の炎では傷つかず、炎や熱自体に対する耐性も高くなる。(常時)
 B真火の術。自由自在に業炎を呼び出し、または消すことができる。(消費10 もしくは、消費5/25% 5times) また、火に関わりの深い精霊や魔物と心を通わせることができる。(常時)

 水の繰り手…
 @水蛇の術。水を呼び出し、また、水を清め、滋養の溢れたものに変えることができる。(消費3) また、水源の場所を感知できる。(常時)
 A雨蛙の術。雨雲を招き、自在に雨を降らせることができる。(消費7) また、水を自在に操ることができる。(消費3 もしくは、消費2/25% 2times)
 B昇竜の術。激流を呼び出し、操ることができる。(消費10 もしくは、消費5/25% 5times) また、ほとんど水と一体化し、水の中で呼吸をすることもできる。(常時)

 土の繰り手…
 @土竜の術。土に自由に穴を開けて、潜むことができる。(消費3 1フィート掘り進むのに消費1追加) また、周辺の土の構造を探知し、鉱石や宝石など、望むものを見つけることができる。(消費2)
 A大鯰の術。大地に力を与え、地盤を崩し、小規模の範囲に地震を引き起こすことができる。地震は、そこまで大きなものは起こせないが、建造物を脆くさせることはできる。(消費10)
 B地竜の術。大地に岩の固まりを作り出し、ある程度自在に操ることができる。(消費5 もしくは、消費3/25% 3times) また、大鯰の術を強化し、強烈な地震を引き起こすことができる。(消費15)

 光の繰り手…
 @閃光の術。真昼の太陽程の輝きを持つ激しい光を放ち、相手の目を眩ませる。(消費3 もしくは、消費5/15% 2times)
 A陽炎の術。光を自在に操り、自在に実体のない幻を作り出して、相手の目を欺くことができる。また、あるはずのものを無いように見せてしまうこともできる。(消費5 もしくは、消費5/30% 5times)
 B雷光の術。光を集束させ、強烈な熱線を作り出すことができる。(消費7 もしくは、消費3/50% 3times)

 闇の繰り手…
 @暗闇の術。光の繰り手が光を「動かす」ならば、闇の繰り手は光を吸収することができる。あらゆる光を吸収する真の闇を作り出すことができる。(消費3 射程0-5 範囲2-3 範囲を1ヘクス拡張するごとに消費+2) また、闇を完全に見通す能力を得る。(常時)
 A宵闇の術。暗闇に潜む人の恐怖心を操り、闇を、生物の心を削り取る狂気の闇に変えることができる。(1ヘクスの変化で消費2) また、色を消し去り、完全に闇の中に溶け込むことができる。(溶け込む際に消費3。以降、10フェイズごとに消費2)
 B闇鴉の術。闇に形を与え、自在に操ることができる。(形を作るごとに消費3 維持するために10フェイズに付き消費1 作った形の数ごとに消費する) また、闇に関わりの深い精霊や魔物と心を通わせることができる。(常時)